気仙沼漁港に着いてまず目に入ったのは、いたるところが浸水している。
昨夜の大雨のためだろうか?それともニュースで見た震災による地盤沈下で満潮時に海水が流れ込んだためだろうか?
いや、やはり地盤が数メートルも下がっているのです。
クルマを空き地に止めて2時間ほど、昼食とお土産を買い終わって戻ると、クルマの周囲は5センチほど浸水していた!
「やべぇ~~~ッ!」
早速、クルマを移動してホッとする。
やっぱり震災の影響で地盤が下がって海水が流入していたのです。
不謹慎と思われるかも知れませんが、同じ風に吹かれながら是非ともこの目で見て脳裏に焼き付けておきたかったのでクルマで漁港周辺と住宅街を回ってきました。
以前の家々は、基礎土台だけを残し、荒涼とした光景が延々とつづく。
三階ほどの建物も外壁だけを残して、空っぽの室内だ。
津波により大きく湾曲したシャッターは、風に吹かれてガタガタと泣く。
カーナビは「この信号を右です」と言うが、そこには信号は無かった。
大きな瓦礫の山が一つあった。その上にある重機はまるでミニチュア模型のように小さい。
原形をとどめないようなバスが10台ほど積まれていた。
テレビで見る光景そのものが、今自分の前に現実として広がる。
「なんにも、進んでないのね…」カミサンが、ポツリとつぶやく。
「ああ…」そんな言葉しかなかったように思い出す。
引き返して別の道を走ると、大型漁船「第十八共徳丸」が偶然に見えてきた。
徐々に近づくにつれ、その大きさに驚く。
漁港から800メートルの距離を運ぶ津波の高さとは…
漁船のほぼ真ん中にお地蔵様が祀られ、ロウソクと線香、花束やぬいぐるみ、お菓子などが手向けられていた。
そっと、冥福を祈る他無い。
いつか、必ず本当の春が来ますようにと…。
(No.1,832)
最近のコメント